大腸がん colon cancer

大腸がん colon cancer

大腸がんとは

大腸がんは、大腸(結腸や直腸など)の組織で発生するがんのことです。大腸がんは通常、腺腫と呼ばれる粘膜の腺から発生しますが、他のタイプのがんも存在します。また、大腸ポリープが進行して大腸がんになることがあります。 大腸粘膜に発生した大腸がんは、次第に浸潤して腹腔内に拡散すると、血液やリンパ液を介して肺や肝臓、リンパ節へと転移していきます。そのため、大腸腺腫や大腸ポリープの段階で切除することが大切です。

大腸がんとは

大腸がんの要因

大腸がんの主なリスク要因には、年齢、家族歴、遺伝的要因、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、肥満、喫煙、高脂肪・低繊維の食事などが含まれます。定期的ながん検診や早期の症状に対する注意が重要であり、症状が現れた場合は早めに大腸カメラが受けられる病院を受診するようにしましょう。

大腸がんの症状

大腸がんや大腸ポリープは、初期の頃は自覚症状がほとんどありません。進行してがん細胞が大きくなると、腹痛、便秘または下痢、便の形状や色の変化、血便、体重減少、疲労感などの症状が現れます。

大腸がんの症状

大腸がんの進行度

大腸がんの進行度は、がんがどれだけ進行しているかを示す指標で、主に以下の4つのステージで評価されます。

ステージ1

がんは、粘膜または粘膜と筋膜の層に制限されています。 通常、腫瘍が小さく、周囲の組織への浸潤が少ない段階です。

ステージⅡ

がんが筋膜を侵犯していますが、近隣のリンパ節への転移は見られません。 ⅡA、ⅡB、ⅡCなどのサブステージに分類され、腫瘍の大きさや深さによって進行度が区別されます。

ステージⅢ

がんが周囲のリンパ節に転移しています。 ⅢA、ⅢB、ⅢCなどのサブステージに分かれ、リンパ節への転移の程度によって進行度が評価されます。

ステージⅣ

がんが遠隔部位に転移しています(他の臓器や組織など)。 このステージでは、がんが身体の他の部分に広がっているため、治療がより複雑になります。

進行度が進むにつれ、治療の選択肢や予後が変わります。早期に発見された場合、治療が成功しやすいことがありますので、がん検診や早期の症状に対する注意が重要です。

大腸がんの検査

大腸カメラは、大腸がんの早期発見のために有用な検査です。大腸粘膜を直接観察することで、大腸がんや大腸ポリープなどの自覚症状が乏しい疾患も見逃しなく診断することが可能です。当院では、研鑽を積んだ内視鏡専門医が、鎮静剤を使用して苦痛を抑えた大腸カメラ検査で病気の診断を行っています。大腸カメラ検査に不安がある方は、お気軽にご相談ください。

大腸がんの検査

大腸がんの治療法

大腸がんの治療は、がんのステージや進行度により異なります。 当院では、内視鏡的治療を行っています。

内視鏡的治療

切除部位が小さい早期の大腸がんにのみ可能な治療です。切除する際に穿孔や出血するリスクがあるので、経験豊富な専門医による治療が必要です。

手術(手術切除)

がんが限局している場合、手術によって腫瘍と周囲の健康な組織を切り取ります。手術の範囲はがんのステージにより異なります。直腸がんの場合、併せて直腸切除術が行われることがあります。

放射線療法

がん細胞を破壊するために高エネルギーの放射線を使用する治療法です。手術前や手術後に行われることがあり、進行度や患者の状態によって選択されます。放射線療法が必要な方は、高度医療機関を紹介しています。

化学療法

化学薬品(抗がん剤)を用いてがん細胞を破壊する治療法です。手術前や手術後、放射線療法と併用されることがあります。

免疫療法

免疫システムを活性化してがん細胞を攻撃する治療法です。一部の大腸がんに対しては、免疫チェックポイント阻害薬が使用されることがあります。

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