十二指腸潰瘍 duodenal ulcer

十二指腸潰瘍 duodenal ulcer

十二指腸潰瘍とは

十二指腸(胃の付近)の部分に生じる潰瘍です。十二指腸は胃から食物を受け取る小腸の最初の部分で、胃から送られた食べ物に胆汁等の消化液を混合して空腸におくる働きをしています。 十二指腸の粘膜に潰瘍ができると、穴が開く穿孔や腹膜炎を起こす場合があります。
みぞおちの痛みや空腹時の腹痛などの症状が続くときは、消化器内科を受診しましょう。

十二指腸潰瘍とは

十二指腸潰瘍の原因

主な原因は、胃酸分泌過多、ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の長期使用などが挙げられます。また、ストレスや遺伝的要因によって十二指腸潰瘍の発症リスクが高くなります。

十二指腸潰瘍の症状

腹痛や胃の不快感、胃痛、みぞおちの痛み、吐き気、嘔吐など様々です。痛みは、主に早朝や夜間、空腹時に起こりやすく、食事をすることで症状が緩和されることがあります。 潰瘍部分からの出血が多いと、吐血や下血する場合があります。十二指腸が狭窄していると、食べ物が通過しにくくなって嘔吐や吐き気が起こりやすくなります。

十二指腸潰瘍の症状

十二指腸潰瘍の検査

夜間や早朝、空腹時に胃痛やみぞおちの痛み、腹痛などの症状がある、吐血やタール便が出たなど、十二指腸潰瘍が疑われる際は、胃カメラ検査で病気の診断を行います。胃カメラ検査は、食道・胃・十二指腸の粘膜に炎症や潰瘍などが無いか確認することができます。疑わしい病変は、組織を一部採取して病理検査を行うことも可能です。
胃カメラ検査は、苦痛を伴うイメージを持たれる方も多くいらっしゃいますが、当院では鎮静剤を使用してウトウトと寝ているような状態で検査を行っています。検査自体も5~10分程度の短時間で、体への負担を抑え楽に検査が受けられます。

十二指腸潰瘍の検査

十二指腸潰瘍の治療法

基本的に、胃酸分泌を抑える薬や十二指腸粘膜を保護する薬の内服で治療を行います。ピロリ菌に感染している場合、胃酸分泌を抑制する薬と2種類の抗生物質を1週間内服する除菌治療を行います。十二指腸潰瘍は、およそ6週間程度の治療で8割が治ります。潰瘍が深く穿孔している場合は、外科的処置をおこなうことがあります。十二指腸潰瘍は、放置していると穿孔して大量出血を引き起こす恐れがあります。少しでも気になる症状がある方は、胃カメラ検査に対応している消化器内科へご相談ください。

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